中国式四柱推命では、「格局(かっきょく)」というものを出します。その格局の中で「内格(ないかく)」というものがあります。その内格について解説します。
内格について 五行のバランスが取れている命式が成立しやすい
内格について説明します。四柱推命的な言い方をすれば、「五行のバランスが取れている命式や、特に目立って強い五行が無い命式が内格になりやすい」と言えます。五行(ごぎょう)とは、文字通り、「5種類(木、火、土、金、水)」あるのですが、その五行の数(多さ、強さとも言います)が、5つとも万遍なく持っているような命式が内格になりやすいと言えます。
五行のバランスが取れてなくても内格になることもある
ただし、五行のバランスが取れてない命式でも内格になることがあります。目立って強い五行がある命式でも、従格(じゅうかく)成立の条件に当てはまらなかったために、やむを得ず、内格(ないかく)になってしまった命式なども存在します。内格か、従格かの見極めは時にややこしく難しいものなので、正確な判断を望む方がいらっしゃいましたら、四柱推命の専門家に相談されたほうがいいでしょう。
内格(ないかく)の人は平穏な人生を望みやすい。
内格の方は、傾向として冒険を好みません。ここで言う冒険とは、「長年勤めたサラリーマンをやめて起業する」とか、「急に会社を辞めて、ヒッチハイクの旅に出る」とか、「日本一周の自転車の旅に出る」とか、そういう感じの行動と捉えてください。内格の方は「安定志向」な傾向が出やすいので、なるべく(進学、就職が)安定してそうな学校に進学、なるべく安定してそうな会社や自治体に就職となりやすいです。内格の方にとって、「不安定な先行き、先の見えない未来」は特に避けたい苦手なものなので、「起業」を好まない傾向が出ます。
安定した生活のために無駄使いはせず、貯金をきちんとしよう、子どもが欲しいし、親も「孫の顔が見たい」と言ってたので、そろそろ結婚相手を探そう、結婚相手は平穏な普通の人がいい、公務員の人が給料が安定しているだろうから公務員と結婚したいなど、とにかく平穏な道や行動を自然に選びやすいので、大きく破綻することは少ない傾向です。平穏無事で穏やかな人生を送るなら、従格よりも内格のほうが適していると言えるでしょう。例外はあれど、内格の方は平穏な人生を歩みやすいです。
内格の人は結婚願望が普通にある
内格の人は、「結婚」に憧れを持ちやすいです。20歳半ばぐらいになると、「早く結婚したい」など考える方が増えてきます。「結婚して子どもを授かって、家族で幸せに穏やかに暮らしたい」みたいな人生を送りたいと考えたりします。
ただ内格の人でも五行バランスに多少の偏りがある方は、平穏な人生ではなく、少し刺激を求める方がいたり、一生、恋愛を楽しもう(結婚はしない)と考える方がいたりします。「結婚よりも仕事や趣味に向かうような五行のバランスや、仕事や趣味に向かいやすい通変星が多い方」は結婚願望が少ない傾向が出ます。
内格の人は比較的に協調性がある。集団行動も特に嫌ではない。
内格の人は五行のバランスが比較的に良いためか、性格的にあまり尖ったところがありません。極端な思想や行動もあまり好まないというか、やろうとも思いません。よって、保育園・幼稚園や、小学校以降の学校生活にわりと順応しやすく、集団で行動することに大きな抵抗を感じません。ただし、これも例外があり、「協調性に欠ける五行のバランスの方や、協調性が薄い通変星が多い方」は会社勤めが苦手な傾向になります。
内格は2つに分かれる。身強(みきょう)の内格と、身弱(みじゃく)の内格。
内格は2種類あります。身強の内格(みきょうのないかく)と、身弱の内格(みじゃくのないかく)です。この2つは、どちらも内格ですが、「日干(にっかん)が強い状態(身強)の内格」と、「日干が弱い状態(身弱)の内格」に分かれます。
身強の内格(みきょうのないかく)の特徴と傾向
身強の内格の方の性格傾向を説明します。時に饒舌(じょうぜつ)で社交的で負けん気が強い点を感じます。五行バランスの取れている身強の内格の方は、積極的に物事を実行していき、ご自身の考える人生設計を着実に実現するパワーがあります。何事にも一生懸命に取り組み、1つ1つ物事を進めていきます。色々な集団、組織の中でリーダー的存在になりやすい傾向です。
身弱の内格(みじゃくのないかく)の特徴と傾向
身弱の内格の方の性格傾向を説明します。控えめな感じ、口数はあまり多くなく、大人しくて一歩下がるような落ち着いた感じを受けます。天干にある通変星にもよりますが、目立つことや注目を浴びることをあまり好みません。「裏方的なサポート的な役回り」を好みやすく、いつも影で後ろで、縁の下の力持ち的な仕事を黙ってこなします。