「不登校」は問題なのか? 四柱推命の視点から「不登校」を考える

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四柱推命を生業とする人間としての結論を言いますと、「不登校はどなたにでも起こり得るもの」という感が非常に強いです。どんなお子さまでも時と場合によっては、不登校になりえると感じてます。

 

四柱推命の結果で「不登校」が決定されるわけではない

四柱推命的に言えば、「不登校になりやすいお子様はいる」と言えます。ただし、「実際に不登校になる、不登校にならない」の最終的な決め手は、四柱推命での断言が難しいです。その分岐点は紙一重といった感じです。四柱推命で見て、明らかに不登校になりやすそうなお子様でも不登校になってないこともあります。不登校の気配はあるにせよ、そこまで不登校の気配が強くないお子さまでも、不登校になってることもあります。その他、ぜんぜん不登校と縁の無さそうな命式のお子様でも、不登校になってるケースもあります。

 

四柱推命でみる、不登校になりやすいお子さまのケース

四柱推命理論で説明すると、「特に、もともとの命式の状態があまり良くないお子様は運気が下がると不登校になりやすい」と言えます。その他、最近よく見かけるのは、「協調することが難しいお生まれのお子さま(とある格局のお子さま)が、学校での集団生活や協調を強いられる場面にストレスを感じて不登校になる」ケースです。このケースは私の高校時代によく当てはまるものでして(私はたまたま、高校の時は不登校にはならなかったですが)、私も学生時代、不登校になってた可能性は大いにあったということです。

 

私は小学校時代、イジメられていた時期があり、その頃は学校に行きたくなかったですが意地で行ってました。学校に行けば、いじめっ子から嫌がらせなど受けるのは日常茶飯事でしたが、「学校を休む」という選択肢自体、自身があまり考えていませんでした。学校に行けば嫌なことはあるけど、嫌なことばかりでもなく楽しいこともあったので小学校に通えていたのかもしれません。

 

不登校は、よくあること。変わったこと、異常なことではない。

これまで16年、多くのお子様の四柱推命判断を「仕事」として行ってきました。私からすれば、「不登校」は言い方が適切か分かりませんが、「よくあること」なので、私は特に問題視もしてませんし、さほど重大事ではない(学校行かなくても、人生大丈夫なので心配いらんよ)と思ってます。「登校すること」が絶対に良いことで、「不登校」が絶対に良くないという考えもありません。

 

不登校を解消できる?いつ不登校がおさまるかを四柱推命で判断する

四柱推命の視点で言えば、「時期が来れば不登校は解消するだろう」と考えてます。言い方を変えれば、「時期が来ないと不登校は解消しにくいかもしれない」ということです。人生100年のうちの、わずか数年の出来事なので、そんなに心配しなくていいのかなという気がしてます。悠長すぎるでしょうか。

 

なお、1年の間でも、「何月はやる気が出やすい。何月はやる気が出にくい」など四柱推命で分かりますので、それをもとに不登校解消のための計画を立てるのは良いと思います。人によっては、あと数か月後で学校に行けそうな運気が巡るなどもあり得ますので、早合点されず、しっかりと四柱推命でみたほうが良いでしょう。

 

お子さまが不登校ということで悩まれている親御さまは全国に沢山います。でも、「そうなってること(お子さまが不登校になっていること)」は事実ですから、その事実をできることなら否定しないでほしいです。「不登校なんてやめて、早く学校に行って!」と親から思われることが、お子さまにとっては、とても辛くて悲しいことだと思いますので。お子さまも、好き好んで怠けの気持ちで、そうなってるわけではありません。

 

何度も言いますが、私のこれまでの経験上、「不登校はどなたにでも起こり得るもの」という風にしか思えません。たまたま、不登校になってないけど、ガラスのように繊細な心を何とか守りながら、1日1日、必死の思いで登校されているお子さんもいるんです。そんなお子さんは、何か起これば学校に足が向かわなくなる可能性があります。

 

どうしても学校に行きたくないなら行かなくていいんです。学校に行けなくても、人生やっていけますし、どうにでもなりますし何とでもなります。親御さまは、「学校に行かなくても、人生をやっていける選択肢」をお子さまに提示できる余裕があるとベストです。

 

私には一人娘がいます。時々、学校行きたくないなど言いますが、今のところ、不登校にはなっていません。しかし、そのうち不登校になる可能性はあると思ってます。「不登校はどなたにでも起こり得るもの」ですから。

 

もし、娘が不登校になった時、何と声をかけるか、どんな人生の選択肢を提示してあげられるか?を今から準備しておきたいと思います。学校行きを渋る娘に対して、「学校に行きなさい」としか言えないのは、あまりに良くないです。学校に行きたくないと娘が言ってくると、「どうして学校に行きたくないの?」と必ず聞きます。すると、行きたくない理由を話してくれます。その会話が大事だと思ってます。まずはお子さまの話をしっかり聞いてあげる。

 

「不登校はどなたにでも起こり得るもの」なので、過剰に気にすることはありません。なかなか心穏やかになれないかもしれませんが、お子さまの話にゆっくり耳を傾けてみると、なにか分かることがあると思います。

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